(丁度良いサムネイル写真が無かったので、1ヶ月前の写真を適当に貼付)
地方移住から、ぼちぼち2ヶ月が経とうとしています。
冒頭の写真、6月の中頃に撮ったと記憶していますが、
7月中旬の現在、すくすくと育って結構な背丈になってきています。
あ、私の田んぼでは無いですよ。念のため。
今住んでいる地域の、そこかしこがそんな感じの光景です。
さてさて、久々に筆を取ったのには理由がありまして。
以下の記事が、私のtwitterのタイムラインにてバズっていたんですよ。
時を同じくして同じ記事を見かけたフォロワーさんが、
「田舎に移住したあいつ、同じ苦労を味わっているんじゃないだろうか」
と心配なされるといけないので、反応しておこうかなと。
ここでタイトルの問いに戻ります。
Q「地方移住失敗記事がバズってますがKOBAさん無事ですか」
A「ところで実家の畑で育ったこのキュウリ見てくれよ」
A「(めっちゃピンピンしてます。)」
居住場所での人間関係が希薄
おさらいしておくと、今、私は国道から道一本入ったところのアパート(ロフト付き1K)に住んでいまして。
居住地は目の前がコンビニ、少し歩けば100均内蔵のスーパーが立地。
もうほんの少し歩くと、2件目のスーパーやら市営図書館やら。
言ってしまえば、田舎の中でも中心市街地に住んでると言っても過言ではない状況でして。
で、今住んでいるアパートなのですが、びっくりするくらい人と会わないんですよ。
なにせ両隣に住んでいる人の顔も名前もわからない。
(引っ越してきた際に挨拶に伺ったら不在で、なんだかんだ2ヶ月経ってしまった……)
まだ東京の下町のアパートとかの方が近所付き合いがあるんじゃないかってくらい、
近隣住民との交流が一切ない。
この町のこのエリアだけが特殊なのか……?
移住失敗体験談あるあるの「過干渉」「人間関係のゴタゴタ」などは一切なく、
ひっそりと暮らしております。
希薄さの代償
不便があるとすれば、この区画に住むと「行政区」というものに加入できないようで、他の地域では発生する、月に一度の資源ごみ回収が、無いんですよね。
バイクで10分ほど走らせた先の処理場に、自力で持っていかないといけない。
これが地味にめんどくさい。引越で出たゴミの処理は大変苦労した……
まぁ、平時には、資源ごみが発生するような消費行動を取らなければ住む話なのですが。
ビン・缶に入った飲料買わなければ、ほぼ困らない。
(晩酌する習慣が無くて本当に良かった……)
洗剤とかは詰め替え出来るヤツ買えば良いし、
調味料もプラ容器やら袋に入ったものを選べば良いし。
というか、自分が食に対してこだわりが無さすぎて、
自炊の方向性が「無駄を削ぎ落とす」方向に向かっていくんですよね……
直近6日間の食事、使ってる食材の誤差が0〜数%(主食が米か麺かの差)だからね。
希薄すぎて逆に心細い
さて、話がだいぶ横道に逸れました。冒頭に紹介した記事にあるような限界集落への移住から、
私が住んでいるようなアパートへの引越まで、
「地方移住」とか「田舎」とか言っても、千差万別なんですよ。
ただ、移住して2ヶ月経っての実感としてですが、
まだまだ自分は、この土地では「他所者」だなぁ、と。
「他所者として扱われているなぁ」では無く、自分の実感としての他所者感というか、疎外感というか。
もっと、その土地の人と関わりたくて、移住したはずなのに、
現状、それが出来ていないもどかしさというか。
せっかく移住する前後で色々な方とお会いして人脈を作っていったのだから、
もっとこちらから積極的に絡みに行けば良いんですけどね。
基本出不精なのと、体力が無いので、気を抜くとすぐ一人になっちゃうんですよね。
こういう人間には「過干渉」な環境くらいが丁度良かったのかもしれません。
実家(本籍地)のご近所さんとは、ちゃんとやってるつもり
実家(=本籍地・庭付き廃墟)までは、居住地からバイクで5分の距離。冒頭のきゅうりはここで育てました。
実家へは毎週末、庭の手入れと畑いじりに足を運んでいます。
放っておくと、竹やら雑草やらが大変なことになるので……
竹は放っておくと近隣のブドウ畑さんまで伸びてしまうし、
雑草も放置しておくと虫やら蛇やらで近隣にご迷惑がかかるので、
ここの手入れについては、ちゃんとやろうと決めています。
雑草を刈る際に、実家のお向かいさんに草刈機をお借りしたり、
通りがかりのご近所さんに、庭の手入れについてアドバイスを頂いたり。
こちらからは、切った竹をお譲りしたり(これが意外と需要があるようで)、
機材を借りたお礼にお菓子を持っていったり。
そんな感じで、小さくですが、もらったり返したりをやっていっています。
今のところ、受けた恩の方が大きいので、ちゃんと返していきたいところですが。
* * *
「地方移住に失敗した」
……という体験談は、冒頭の記事に限らず、結構転がっているようです。
私はといえば、そもそもまだ、移住してきたという感触を掴めずにいるのが正直なところです。
まだ何か、この土地に対して、この土地で生活する人に対して、
この土地を「好きだ」と言ってくれる人に対して、
関われる余地はあるんじゃ無いかと思いつつ、現状それが出来ていない。
そこに着手出来るようになるまで、もう少し時間がかかりそうで、
それが出来て初めて、この移住がどんな意味を持っていたのかの解を導き出せる、
そんな気がしています。
答え合わせは……やっぱり3年後とかになるのかなぁ。
出来ればもっと早く、手応えが掴めると良いなぁ。