ツーリング中に、霊園前と墓石屋の前を通ったんです。
そこでふと、「墓石ってサーバにならないのかな」と考えたことから始まり、
気がついたら「社会的な不老不死」に至るまで、議論が盛り上がりを見せました。私の脳内で。




まぁ、サーバとまでは行かなくとも、
諸々小型のセンサーを取り付けるくらいのことは、いけそうでしょう。

墓石に温度計、湿度、カメラによる顔認証などを取り付けて、
今日は暑いだとか、今日は誰が墓参りに来ただとかなどを、SNSに自動でアップする。
このとき、故人の生前のSNS投稿履歴をもとに、喋り方や思想などを解析しておくことで、
口調をトレースし、あたかも故人がSNSに投稿しているかのように見せる。
これくらいなら、現行の技術で出来そうな気がします。

さらに、故人の生前のSNS投稿履歴の解析データをもとに、チャットボット化することで、
故人に対して相談事を投げ掛けると答えてくれる機能とかを乗せてみたり。
これにより、故人は死語も社会の正員として加わることになり、
社会的な不老不死状態になるのではないでしょうか。
AIを積んで故人の思考に基づく学習をさせれば、話題のネタが尽きることもありません。


上記のように、「ネットでお墓参りをする試み」は以前からあったようですが、
IoT墓石は発想が逆なんです。
「墓石がインターネットに情報を発信し、墓参りに行くきっかけを提供する」という思想です。

母方の実家がお寺さんなのですが、
以前、帰省した際に、「お寺って顧客管理とかやらないの?」と言った旨の質問をしたんです。
うちのお寺では、檀家さんに対して、積極的に法事のご案内は投げない、とのことでした。
「今度xxさんのxx回忌ですので法事やりましょう」みたいなの。
この辺りの案内の投げる、投げないは、お寺さんによるそうです。

ただ、遺族の側が、何代も故人の死後何年みたいな話を覚えていられるかどうか、
正直疑問だと思うんですよね。
個人的には、リマインドの案内は欲しい派です。

この辺り、お寺さんとしても案内を投げるべきかどうかのさじ加減が難しいみたいなので、
先のIoT墓石のシステムでもって、本人(故人)に決めさせれば良いんじゃないでしょうか。
「もうすぐ私のxx回忌だから、線香だけでも上げに来てくれ」みたいな投稿をするとか。
「お盆くらい顔を見せに帰って来なさい」「そろそろ孫の顔が見たい」
あ、書いててだんだんツラくなってきた。

IoT墓石の普及により、全国のお寺がサーバ管理者なりクラウド管理者なりになるんでしょうね。
お坊さんになるための修行を積んだのちに、ICT技術の会得もしなければならいと。
ちょっとこれはお坊さんの負荷が高い気がするので、うまいこと外注したいですね。

いやしかし、墓石から電源とかネットワークとかに接続するためのケーブルが伸びてたり、
墓石の中でコンピュータが動いてたりするのを想像すると、なかなかシュールですね。
そもそも墓石って熱効率どうなんだろ。誰か墓石を箱としてサーバ立てた経験者は居ないのか。

まぁ、何はともあれ、
ちょっと先の未来で、こうした商売があるかもしれない。と言ったお話でした。