突然なんですがみなさん、「RPA」って言葉をご存知でしょうか。
「Robotic Process Automation」の略称で、
「ロボットによる手続きの自動化」とでも直訳しましょうか。

まぁ、ここでのロボットですが、ゴッツいターミネーター的なものではなく、
バッチ処理のような、コンピュータ上で自動的に動くプログラムのことを指すのですが。
「仮想知的労働者」によって、「業務を自動化してしまおう」という概念です。

今現在、ロボットの活躍の現場って、
工場での大量生産とか、緻密な作業を機械にやらせる、といったことがほとんどだと思いますが、
RPAを導入するフィールドは、主にデスクワーク。
会計手続きとか、情報収集とか。
「手間なんだけどシステム化するまでもない」という業務領域に特に効く、らしいです。

ざっくり言うと、「AIが人間の仕事を代行する時代の流れの前哨戦」的な。
詳しい話は以下のサイトを見ていただくとわかりやすいと思います。




さて、このRPA技術なのですが、
概念としてどのようなものかはネットや書籍の情報をあたるとして、
実際のところ、どうやって現場に導入するのよ?と。

今回、仕事の関係で、RPAの導入に関係する軽い研修を受けることが出来たので、
その様子とか、やってみて感じたことを書き記しておこうと思います。
(残念ながら画像キャプチャとかは無いです。
 パートナー企業先で業務用知り得た情報なので、個人ブログに晒すのは不適切かなぁと)

研修自体は1日でサクッと基本編を受けてきました。
この基本編、2日間で取り組むプログラムらしいのですが、どうにか1日で消化。

やったこととしては、
・webサイトのtableから情報を自動取得してcsvに吐き出す
・webサイトからpdfを取得してファイル内の文字列を取得
・yahooの株価情報から出来高TOP50の銘柄の情報を自動取得
など。
これらを、GUIの操作のみ。ノンコーディングで実現する仕組みでした。

まぁ、これらのプロセスを仕込むにあたっては、
専用のソフトウェアをインストールする必要があるのですが。
統合開発環境的なUIのソフトウェアでした。

一応、私は名ばかりですがエンジニア的な仕事をしているので、
そういう人に取っては、このツールでプロセスを仕込む作業はそんなに苦ではなかったです。
ただし、HTMLタグに対する理解度により難易度が変わると思います。
そのため、普段からHTML、JS辺りを触っているエンジニアにとっては理解が進みやすいかと。

ただ、ソフトウェア特有の記法(GUIだけど)に慣れる必要があります。
自分の場合は、条件分岐の書き方について、馴染むのに時間がかかりました。
具体的には、IF条件を満たして処理した後に、else部分も条件確認に行く、
という挙動に馴染めなかったですね。
(思い返すと、if〜else...という表記ではなく、どちらかというとcase文に近かったか)

現行のRPAで出来ることは、基本的には単純作業です。
そのため、コード書ける人だったら、この要件ならバッチで書いちゃうんだろうなぁ、
と思うような用途での活用範囲しか、自分は思いつきませんでした。
ただ、これらをノンコーディングで出来るのはインパクト大きいんだろうなぁ。とは思いました。

RPAを実地導入するにあたり、
現場の導入者が「フローチャートを頭に描けるかどうか」が重要になってくると思います。
今のうちから、現状のデスクワークで手作業している業務について、
細分化してフローチャートを描いておくと、
いざという時に導入しやすくなるかもしれないです。

というか、ITでのソリューションビジネスって、
業務フローチャートを描いた後に、プログラミングで実装しているに過ぎないんですよね。
RPAが普及すれば、プログラマじゃなくてもソリューションが導入出来るようになるわけです。

個人的には、早く世の中からコーダーという仕事が消えて欲しいと思っています。
「このデータを元に」「こういうアウトプットが欲しい」さえ決まっていれば、
その過程のところの実装がどうなっているかは問わないで良いと思うんですよ。
(物理的なリソースの有限性については一旦脇に置いておくとして)

それを今まで「コーディングで実装」することで、様々な弊害が生まれていたと思うんです。
そもそもバグが発生するとか、
コードを書いた人間が現場から居なくなるとメンテ出来なくなるとか、
そもそもメンテ性の悪いコードが書き上がるとか。

RPAの導入により、inからoutまでの過程の部分が均質化・標準化されることで、
これらの問題って解消すると思うんです。

あと、コード実装のために頭を捻る必要が無くなる※ので、
(※既に誰かが開発したロジックを使いまわせる前提)
その分、知的なリソースをもっと別のクリエイティブなことに回せるようになるはずです。

そんなこんなで、私はこの「RPA」という概念、
及び、それを実現する周辺技術について、肯定的な立場を取ります。
「AIが仕事を奪う」?むしろAIに奪われる程度の仕事って人間がやる必要あるんですか?





上記書籍によると、2016年は「RPA元年」だったらしいです。
その割に「仮想通貨元年」ほどの盛り上がりは肌で感じなかったので、
これから盛り上げていきたいですね。