2/18に、日本中を震撼させたクソアニメがあることは記憶に新しい。
「ヘルシェイク矢野」
超満員の武道館ライブ。
電車遅延で到着していない、他のバンドメンバー。
ギタリストの矢野は、メンバー到着まで、
自身のギターソロで間を持たせようとする。
が、彼の高速ピッキングに耐えられず、
次々にギターの弦が切れていく。
そんな"地獄"のような状況にも関わらず、
彼のプレイは会場を揺るがせ続ける……
地獄を揺さぶる、ヘルをシェイクする男。
「ヘルシェイク矢野」
「ボブネミミッミ」でおなじみのAC部の制作であることとか、
深夜アニメ枠でまさかの「高速紙芝居」が展開されるとかで、
反響が反響を呼びまくっているこの状況。
もう日本中、ヘルシェイク矢野のことが頭から離れない……
* * *
そんな日に、奇しくも私も会ったんですよ。矢野さんに。

同、記事より
矢野大地さん。
高知県嶺北地区のNPO法人「ONEれいほく」の発起人にして代表理事。
同・NPOが資金難に陥ったことにより、
全国をヒッチハイクで回りながら、講演等を通じ寄付を募る、
「ヒッチハイクファンディング」の活動を、現在実施中。
この活動の一環で、奇しくも2/18、東京での講演会を開催。
この偶然から、私は彼を、こう呼ばざるを得ない。
「ヒッチハイク矢野」と。
講演会中の実況ツイートは、以下のページにまとめました。
より詳細なイベントレポートは、
以下のサイトにて丁寧にまとめられています。
【Minimalize・特集】
— integal (@integal16) 2018年2月19日
「地方から始まる、若者の国づくり。」について参加してきたので、その内容を全てレポートしました。 #ヒッチハイクファンディング https://t.co/Zo3321caQK
* * *
印象深かった話としては、以下あたりかな。
「地域おこし」ってなに?
— y_kobayashi(KOBA) (@KOBA5884) 2018年2月18日
矢野さん
「自分が地域おこしをやっている感覚は無い」
「自己実現という状態の不可抗力としての地域活性」
「地域おこし、地方創生のスローガンのもとに何かしようとしている人たちとのコミュニケーションが難しい」
ぼりさん#ヒッチハイクファンディング
ぼりさん
— y_kobayashi(KOBA) (@KOBA5884) 2018年2月18日
「自己犠牲からは、100%の力は出ない。あくまで、自分に矢印が向いていることが大事」
「経済活性だけでなく、地域の人々の生活満足度を上げることが大事」#ヒッチハイクファンディング
なぜ、(今、)地方なのか
— y_kobayashi(KOBA) (@KOBA5884) 2018年2月18日
ぼりさん
「地方には伸び代がある」
「東京では埋もれてしまうが、地方では第一人者になれる」
矢野さん
「能力を活かす参入障壁やコストが低い」#ヒッチハイクファンディング
今後の目標
— y_kobayashi(KOBA) (@KOBA5884) 2018年2月18日
ぼりさん
「独立した個人が集まれる拠点作りを増やしていきたい」
矢野さん
「やりたいことを実現するための資金繰り」
「ONEれいほくの活動拠点を、外に増やしていく(まずは鳥取から)」#ヒッチハイクファンディング
「地域おこし」「地域活性」「地方創生」なんていうのは、
「結果」ないしは「状態」を指すものであり、
彼らはゴールとしてそこを向いているのでは無く、
「個々の自己実現を果たしていった結果、地域が盛り上がっている」
と語る。
嶺北エリアについて#ヒッチハイクファンディング pic.twitter.com/DUjEYSh5wI
— y_kobayashi(KOBA) (@KOBA5884) 2018年2月18日
1年8ヶ月で純750人が来訪、移住者27人#ヒッチハイクファンディング
— y_kobayashi(KOBA) (@KOBA5884) 2018年2月18日
彼らの自己実現の軌跡として、数値にわかりやすい結果がついてきた。
嶺北地区にあるのは、そんな物語。
* * *
今回の講演会の聴講者には、
地方移住を検討している人、東京に疲れた人など、
これからのキャリアをどうしていくか、悩んでいる人たちが、結構見受けられた。
そんな人たちを受け入れてくれるのが、ONEれいほくが展開している、4つの拠点。
なんと、滞在費を徴収していないとのこと(食費は除く)。
詳しくは、彼らの記事をご覧頂きたい。
さっきも貼ったが、彼らの事業内容についてもしっかり記載されています。
「こうした受け入れ先があるよ」ということが、
一人でも多くの悩める若者たちに、伝わってくれればと思う。
* * *
最後に。
僕の思う若者の定義は、年齢ではなく考え方や思想のあり方にあると思っています。が、それは育って来た年代により濃く出るので歳を重ねるごとに若者ではなくなって行く人は多いです。
— 矢野 大地/ヒッチハイクファンディング(3月31日まで) (@123Vaal) 2018年2月19日
このへんの著書はおすすめです!
▶︎https://t.co/gpzieaEJSl
▶︎https://t.co/dtQ27ZMw3T
今回の講演会のテーマが、「田舎における若者の国づくり」だったので、
矢野さんから2冊、オススメの書籍を紹介頂きました。
課題図書が増えました。まだ5冊近く積ん読があります。
ただ、これらは私自身も往年のテーマではあったので、
ちゃんと読んでみて、改めてレビュー出来ればと思います。
* * *
このように、地方に拠点を構えて、次の国づくりを進めている若者が、既に活躍しています。
矢野さんのような人が、いずれは日本中を震わせる、
「ジャパンシェイク矢野」になる日は、そう遠くないと思っています。