「週刊トッキンマッシュ!」というポッドキャストを数ヶ月前から聴き始めたのですが、
第111号配信にて、「切ないもの見たさ」というワードが飛び出しました。
曰く、「切なくなりたくて」曲を聴いたりとかしてしまう現象のようで。
この言葉を聞いた時、私の中で「ティン!」と来ましたね。
「わかるー!俺があの曲とかあのMVとか見たり聞いたりしたくなる時のアレー!」と。
というわけで、そんな「切ないもの見たさ」を満たすための楽曲等を、3つほど紹介します。
1.サイハテ (小林オニキス)
(歌詞の解釈には諸説ありますが、)
最愛の人を亡くした後の、火葬場での心情を綴った楽曲。
私はこの楽曲で初めて、「ポップレクイエム」というジャンルを知りました。
曲調は明るいのだけど、詩の中に漂わせる死別・慕情。
「ああ、この人は死に別れたその人と、本当に良い恋をしたんだな」と、
胸が締め付けられます。
詩の中にある言葉ひとつひとつのチョイスも素敵。
「たおやか」なんて日本語、私は知りませんでした。
2.Nine Point Eight (Mili)
スマホ向け音楽ゲーム「Deemo」に収録のこの楽曲。
Deemo自体のゲームデザインから見て取れる「物悲しさ」とは打って変わり、
軽快なリズムに爽やかなピアノ。
いやぁ。初めて聞いたときは完全に騙されました。
今回はほぼネタバレ気味にLyric Videoの紹介なのですが、
まず曲を聴いて、気になって歌詞を調べ、
驚愕の事実に触れ、歌詞を踏まえて曲を聴き、泣く。
このコンボが完全に決まった感じです。
ぜひ、まずは歌詞を見ずに一度聞き、
その後歌詞を確認して、また聞き直してみてください。
日本語訳の歌詞もググれば出ます。
3.0/1 ANGEL (seiya-murai)
コナミが展開しているアーケードゲーム「pop’n music」の楽曲。
権利的にセーフであろうコナミチャンネルの動画をリンクとして紹介しています。
曲調としては、ピコピコ音を主体とした、軽快でポップなテンポ。
機械音声が歌っています。
歌詞としては、ロボットだかアンドロイドだかのガールフレンドの慕情を歌った楽曲。
聴いて頂きたいのはフルバージョン。
歌詞だけでもどこかしらからご確認頂きたい。
ゲームサイズの音源だと、「私にキスしたかったらFanction8を押してね」など、
茶目っ気たっぷりな人工知能、というだけで終わってしまうのですが、
フルで聴いた時の、この子のボーイフレンドを思っての決断というか決意というか、
そこが本当に泣けます。
昔TwitterAPIを叩いて人工無脳botを作って対話していた自分としては涙腺崩壊モノ。
これらの「明るいんだけど泣ける曲」の個人的な楽しみ方なのですが、
・まずは歌詞を「音」だと思って意味を脳に理解させず、純粋に楽曲を楽しむ
・一通り楽曲の雰囲気が掴めたら、ようやく歌詞を見る
・歌詞が頭に入った状態で再度楽曲を聴く
・一人咽び泣く
とやるのが、私は好きです。
こうした楽曲を他にも知ってるよ、という方は、是非教えてください。