## 長い文章の校正が意外と好きな理由
最近、長い文章の校正を担当する機会があったのですが、これが意外と好きなんですよね。
ロジック的な矛盾はないかとか、言葉の使い方が合ってるかとかを検証していく作業。一見地味に見えるかもしれませんが、なんというか、パズルを解いているような感覚があって楽しいんです。
文章を読みながら「ここの論理展開、ちょっと飛躍してないかな?」とか「この表現だと読者に誤解を与えそうだな」といったことを考えながら、より良い文章に仕上げていく過程に面白さを感じています。
## これは文系脳なのか、理系脳なのか
しかし、この校正作業を楽しんでいる自分を客観視していて、ふと疑問が湧いてきました。
これって文系脳なのだろうか、それとも理系脳なのだろうか?
言葉を扱っているという意味では文系っぽいですし、文章の構成や表現方法を考えるのは国語的なスキルのような気もします。一方で、論理的な矛盾を見つけ出したり、文章の構造を分析したりするのは、どちらかというと理系的な思考プロセスのような気もするんですよね。
## 論理的思考力は文系理系どちらの専売特許?
校正作業で特に重視しているのが、論理的思考力です。文章の論理展開に破綻がないか、前後の文脈に矛盾がないかを丁寧にチェックしていきます。
でも、この論理的思考力って、文系理系両方に当てはまりますよね。
数学や物理で論理的に問題を解くのも論理的思考力ですし、文学作品を分析したり、歴史の因果関係を考察したりするのも論理的思考力です。哲学なんて、まさに論理的思考の塊のような分野ですが、一般的には文系に分類されています。
## そもそも文系理系の区分って何だろう
こんなことを考えていると、そもそも文系理系の区分ってなんなんだろう?という根本的な疑問にぶつかってしまいます。
確かに高校や大学では文系理系に分かれて学習しますし、就職活動でも「文系職」「理系職」みたいな区分が存在します。でも、実際の仕事や日常生活では、そんなにきれいに分けられるものなのでしょうか。
プログラマーは理系のイメージがありますが、実際にはコミュニケーション能力や文章力も重要です。マーケティングは文系のイメージがありますが、データ分析や統計的思考が不可欠です。
## 校正作業から見えてくる「融合」の必要性
校正作業をしていると、文系理系の境界があいまいであることを実感します。
正確な日本語を使うという文系的なスキルと、論理的な構成を組み立てる理系的な思考が同時に求められるんです。どちらか一方だけでは、質の高い校正はできません。
言葉の美しさや表現の豊かさを大切にしながら、同時に論理的な一貫性も保つ。これって、まさに文系理系の融合が必要な作業なのではないでしょうか。
## まとめ
校正作業が好きな自分は文系脳なのか理系脳なのか、という疑問から始まった今回の考察ですが、結局のところ、そんな区分自体があまり意味をなさないのかもしれません。
現代社会では、文系理系の境界を越えた総合的な思考力が求められているのではないでしょうか。校正作業を通じて、そんなことを改めて感じた次第です。
あなたも何か作業をしているときに「これって文系的?理系的?」と考えることがあったら、その区分にとらわれすぎず、両方の要素を大切にしてみてください。きっと新しい発見があるはずです。