私が「地域おこし協力隊」への入隊を選択しない理由

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ここ1週間で、うきは市関係で色々な方とお会いしまして。
まぁ、全部、新橋の「久留米館」というアンテナショップ内での出来事なのですが。

その中で、うきは市の「地域おこし協力隊」を統括している行政職員さんから、
「協力隊に応募しないか?」という提案を頂きまして。

それに関して、メールにて返答させて頂いたので、
資料としてブログにも掲載しておこうと思います。

私の「地方での創業に関するスタンス」みたいなものも結構書いたので。



 * * *

お世話になっております。
先週火曜日、東京の久留米館にて名刺交換させて頂いた、
横浜の小林です。

この度は、「地域おこし協力隊」への入隊へ応募するご提案を頂き、ありがとうございます。
お話を頂いた後、持ち帰って色々と考えた結果、
地域おこし協力隊へは応募せず、始めから創業という形をとる、
という結論に至りました。
ご期待に添えず申し訳ありません。

入隊のご提案を頂いた際に、メリットだと感じたこと

行政の後ろ盾のある活動を通じて、
地域住民の信用を得られるということは、
確かに「いきなり創業」する場合に比べて、
アドバンテージになると感じました。
また、「手取り18万+家賃補助5万」という待遇についても、
「手取り20万弱、家賃補助なし」で働いている身としては、
大変魅力的に感じました。

しかし、それらのメリットを天秤にかけた際、
私が感じている懸念点よりも優位とはなりませんでした。
以下に、「私の場合の」懸念点を記述していきます。

時間的・場所的な拘束時間の問題

システムエンジニアとして5年のキャリアを積んでわかったのですが、
チームメンバーが決まった時間に同じ場所に集まり、
同じ場所で作業し、同じ時間に解散する、という働き方は、
私には「合わない」ということを痛感しています。
知識のインプットや、それを活かしたアウトプットについて、
自分のペース、自分のリズムで行いたいという欲求があり、
それらについて、他者からの強い介入があると、強いストレスを感じます。
よって、この度は、自分の作業をある程度自分の裁量で決められる「創業」の形を検討しています。

体力的・体調的な問題

私は3年ほど前に、過労により心身を崩し、
今も精神科にて薬を処方してもらっています。
これ以降、ストレスに対する耐性が著しく落ちています。
また、私は今年の4月に31歳になります。
年を重ねるごとに、自身の体力の急激な落ち込みを感じています。
こうした状態で、組織的な事業に加入することは、
当該組織に対し迷惑をかけるのではないかという不安があります。

時代背景的な問題

私が実施しようとしている事業は、
2020年の小学校プログラミング教育必修化をターゲットにしています。
また、私の専門である情報技術分野は、日々の業界内の変化が激しく、
そうした職種に身を置いていてすら、自主的な情報収拾を怠ると、
変化に置いていかれるようなフィールドです。
よって、自分の専門外の領域に時間を割いている余裕はありません。

移住のためのキャリア形成の問題

今回の入隊のご提案を頂いた際に、
「まずは地域おこし協力隊で地域の信用を獲得した方がよいのでは」
という助言を頂きました。
私は、これについては逆の立場を取っていて、
「信用を積み重ねてからでないとチャレンジ出来ないような地方都市は、この先の時代では生き残れない」
と考えています。
地域活性化・地方創生の分野は、人的資産・経済資本の両面で、
他の地方との「パイの食い合い」をさせられています。
こうした状況下で、人や経済を「より早く・より多く」巻き込むためには、
「チャレンジできる土壌」が整っていることが絶対条件です。
幸い、うきは市は移住者が多く、創業者が着実に実績を重ねている地域です。
「チャレンジしながら信用を重ねていく」くらいのスピード感が求められる状況下で、
それを可能にする土壌が整っていることを、
私の事業の成長を通じて、国内全土に発信していきたい。
そういった思惑があります。

* * *

以上が、この度の入隊のご提案をお断りする理由です。
ですが、同じ「うきは市」をフィールドにアクションを起こす身としては、
何かしらの形で活動のお手伝いをさせて頂ければと考えています。

また、私の「うきは市で活動したい」という思いに対し、
今回、入隊のお誘いという形で気にかけて頂いたことについて、
大変嬉しく、また心強く思っております。
今後ともよろしくお願い致します。

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